旧某管理人の徒然、移転地。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先日本屋に行ったら個人的に大好きな本が復刊されていて、驚いた。
中学校か高校の頃に買った本で、何度も読んでカバーとか紛失してよれよれ。
友人にすすめたかったこともあるんだけど、既に絶版になっていた本だ。
まだちゃんと本棚にあるけれど、つい復刊された方も買ってしまった。
ショートショートの王様、星新一。
亡くなってそろそろ10年。
最近、角川から作品が順次新装復刊しているのは知っていて、いつかされないかなと思っていたら、結構早かった。
今のネット社会をある意味予想していたかのような本。
ネットではなく電話が媒体ではあるけれど、ネットに置きかえて読むと背筋がひんやりとするような気がする。
この本は星新一の著作の中ではたぶん珍しい構成をしてると思う。
厳密にはこれはショートショートではない。
自分はこの本の特徴である構成と舞台設定が好きだ。
ある12階建てのマンション住人の12ヶ月。
1階は1月、2階は2月というスタイルで話が進んでいく。
1つ1つの話は独立しているけれど、電話というもので繋がっている。
1ヶ月ごとに前の話からの事態の進行具合が伺えるのもいい。
昔まだネットが発展途上にあった時代に読んだ時も、薄ら寒さを感じたのだけれど。
今読むと何とも微妙に手ごたえがあるような怖さを覚える気がした。
初出が講談社文庫出版の1973年。今から33年前。
30年以上も前にこれだけの設定を考え出したというのはさすがとしか言えない。
この本の凄さは最後のやりとり、最後の1文。
その部分は何度読んでも、ずんとした重みを感じる。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
最新コメント
最新記事
- きょうは管理人(BlogPet)(03/20)
- 快速の法。(03/18)
- 参加(BlogPet) (BlogPet)(02/28)
- 参加(BlogPet)(02/07)
- スパイクしなかった(BlogPet)(01/17)
最新トラックバック
アーカイブ
BLOG LINKS
ブログ内検索